クロチ君。病名確定

5月15日。病院に行く。
13日に採った腹水の内容成分の検査結果を聞きに、
とインターフェロンの注射をしに。

「はい。猫伝染性腹膜炎です」
きっぱり言われる。

抗体価?が25万倍。
これが400以下だったらグレーゾーン。
だけどこれだけ高かったら確定です。
って。


そっか・・・・
もうそうだろうと私も覚悟してたから、さほどショックはない。
13日に相当ショックを受けたので。

どう?様子は?

13日に家に帰ってクロチ君を私の寝室に入れました。
他の子は入れません。
クロチ君専用のトイレ。ごはん。ねどこを用意しました。
昼間はまだ怖かった(吐くかもと思って)ので、強制給餌していません。
夜にそっとしてみたら吐かなかったので給餌しました。
呼吸が浅く早い感じです。
足元がふらつきますが、神経症状が出たんでしょうか?

いや。多分貧血だからじゃないかな。

それならちょっと安心。
14日。私は朝から仕事だったので、強制給餌して、お薬あげて仕事に行きました。
もう生きてるクロチ君には会えないかも・・と思いながら家に帰って、
クロチ君部屋のドアを開けると、暗がりの中でトイレに入ろうとしてるとこでした。
「クロチ君!」と声をかけると、わぁわぁ言いながらトイレから出て、よろけてカーペットの上に寝そべりました。

ふんふん・・と聞きながら先生はクロチ君の体重を見る。

生きてないかもと思ってたので、クロチ君がないてくれたことにびっくりしたのと嬉しかったんだよ。あの夜。



ようやくステロイドが効いて、熱が引いて、炎症も収まったんだね。
・・・でも腹水は・・・・
と言われるので、

でしょう。私も夜、クロチ君を見て、腹水が多くなってる・・と思いました。
炎症が治まってるのに腹水は別なの?

別なんですよ。これがこの病気のやっかいなところで。
呼吸はしづらそうじゃない?

う~ん?はあはあは言わないけど。

そう。たくさんたまると横隔膜を押し上げて呼吸がしにくくなるから利尿剤を使って強制的に尿として出します。
と言われた。


おお。ネットに書いてあったとおりの治療だ。
だが、たしか利尿剤で腹水を出すとなにかの成分も排出してしまうので危険でもあるって。
何だったか調べて、それを補給できるようにしなければ。



これからもステロイドとインターフェロンを使っていきます。と言われる。
でもこれは延命治療だからね、と釘を刺される。


なんで前にステロイド打ったときは熱が引かなかったのに今は引いたんですか?
と尋ねると

う~ん。言い方は悪いけど、病気が一段階進んだから、かな?
この前打ったときはまだ体がウィルスと闘っていた。だから体温が高かった。
だけどもう闘うのをやめて、症状が進んでしまったので、ステロイドに反応した。
ということだね。
と言われた。

病気が、一段階、進んだ・・・・
ちょっとショックを受ける。

でも冷静に考えてみれば、それはそうか・・・
ある程度悪くならないと薬って効果が出ないものだものね・・・
頭では分かっても、悲しい。



ネットをさまよいましたよ。と言うと、

良くなかったでしょ。と言われた。

はい。まったく良くなかったです。
でも、本当にFIPだったのかどうかわからないけど、すごくがんばれた子のブログなどにもヒットしました。

某動物病院のHPのコピペや某ブログのコピペを見せて、
私もこのサプリを使ってみたいと言ってみた。

先生は「う~~ん。僕はこれを使ったらこういう結果がでます、という確たるデータがないものを勧めるのはお金をもらう以上はいやなんだよね。詐欺のようで」と言われる。

知ってるよ。以前、私がセラにインターフェロン使いたいって言ったときも先生はそう言ったよね。
だから先生がそういう考えの人なのは知ってる。
だけど、私は去年、3匹の猫を亡くしました。
あのとき、あの子たちは野良っちだったから、思ったようなことが一切できなかった。
なので、私としてはすごく辛かった。
ノーマちゃんの場合は変な言い方だけど、やりきった感がある。
あれ以上はできなかったと今では思ってる。

それはそう。あれ以上できないでしょ。、というかあれ以上どうしろと?って感じ。と先生が言う。

なのでね。私はノーマちゃんに対するペットロス的なものはないの。あまり。
だけど何もしてやれなかったって思ってる子たちに対しては結構きついものがある。
野良っちだった子たちにはお世話自体ができなかったけど、クロチ君にはできる。
今でもつらそうなのに私を見るとゴロゴロ言うし、撫でるとうれしそうなの。お世話ができるよ。
だから、クロチ君のQOLを上げるためにできることは何でもしようと思います。

ウエットタイプのFIPを発症して、1年9か月がんばれた子がいたみたいって言うと
先生は「え~~っ?!それはすごい・・・」と言う。

ここでFIPの患者さん、いました?
と尋ねると

いましたね。

勇気をもって尋ねてみた。「どのくらいの生存期間でした?」

先生は「う~~~~ん~~~?」と首をかしげる。

言いにくいのかな?と思って「3か月くらい?」と尋ねると「うん。それくらいかな」と軽く言う。

ふ~む。これは私に気を使ったのか。
それとも本当にわからないのか。亡くなっても報告があるわけじゃないもんね。

これも勇気を振り絞ってきいてみた。「どうなって亡くなるんです?」

ごはんを食べなくて衰弱して・・って感じかな。
強制給餌はつらいでしょ。人も猫も。どちらも。
って言われた。


そうだね・・・
猫は犬と違って食に対してあまり熱心でないというか。
食べてくれたらもうちょっと予後がいいのだろうか。
ゴルなんて亡くなる朝まで食べてたって子もいるもんね。
今考えてみればそれは飼い主にとって幸せなことだなあ


「例のブログの子ね。軽く見ただけだけど、すごく普通の猫ちゃんだった。
辛い状態で長い時間を過ごしたのならかわいそうだけど、すごく普通だった。
あんな時間が持てるのなら私もなんでもしようと思いましたよ。
私は負けませんよ」

と先生に言うと、先生は下を向いて「はい」って言いました。

そんなにがんばっても・・・と思ったかなあ。

そうえば、私、ノーマちゃんに冗談半分で「ギネスに挑戦だよ。ノーマちゃん」って言ってたなあ。
脳に腫瘍があって、こんなにがんばれた子がいたんだよって誰かに希望を持ってもらえるように
ノーマちゃんがそんな存在になれればいいなあって。

クロチ君にそんなことは思わない。
ただただ、今日一日をちょっとでも楽にすごしてほしい。明日もそうであってほしい。
そのためには何ができるか
考えていたい。
そんな感じかな。
by nomanyan | 2014-05-16 10:45 | 猫伝染性腹膜炎


15歳8ヶ月でお空に旅立ったゴールデンレトリバーのノーマとノーマを大好きだったにゃんこたち


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