クロチ君。本当の病名

5月13日。
病院が開く30分前に着く。
それでも5番目だよ。

クロチ君が吐いたことを伝える。
体温は38.9度。やっぱり高い。

吐いたので丸二日、強制給餌をしていません。と伝える。

吐いた?

そう。吐いたものは6時間前に強制給餌した免疫サポートがやや固まりかけた状態のもの。

腸が働いてないのかな・・・と言われる。


先生がクロチ君を触診する。
肺の音を聞き、心臓の音を聞き、リンパ節をさわり、おなかをさわる。


・・・・
コレ、腹水たまってないか・・・?と独り言を言われる。

ぎょっとする。

やっぱり?私もちょっとそう思った。
おなかがちょっとぷっくりしてる?
全体が痩せてるのに、おなかだけなんだかふんわりしてるような?
だけど、腹水がたまった状態の犬猫を見たことがないからこれがそうなのかは
よくわからなかった。
そしてそうは思いたくなかったので自分の中で打ち消していた。


続けて先生は言う。「3日に診たときは(腹水を)感じなかったのに」って。

エコーで診ることになり、部屋を移動する。
おなかの毛をバリカンで剃り、ぬるぬるしたモノを塗り、エコーでおなかの中をみる。

あ~やっぱり。
ここ、ここにね・・・

と説明を受ける。

そして、腹水を採って検査するからちょっとおなかに針を刺すよと言われる。
注射器でおなかを刺し、腹水を少量採る。

初めて見た。腹水。

検査が出るまで待合室で待つ。

いろいろ考える。
腹水がたまってる、ということは、どこかにがんができてる?
白血病ウイルスのせいで免疫力が下がってるからそうかも。
若くて感染したらがん化することが多くて、ある程度年を取ってから感染したらそれはあまりないって
聞いてたのに・・・

緊張した顔の先生が私とクロチ君を診察室に呼び入れる。

腹水を採りました。
クロチ君の環境や病気を考えて、腹水がたまる病気の可能性としてはまずリンパ腫。
そして猫伝染性腹膜炎。

リンパ腫だったら抗がん剤治療。
そして猫伝染性腹膜炎だったらごめんね。正直お手上げです。


採った腹水の検査の結果、比重が1022。
総蛋白が5.5g/㎗
アルブミンが2.4g/㎗

このことは何らかの炎症をおこしてる、ということを表しています。
そしてこの数値を見るとリンパ腫の可能性は低く、猫伝染性腹膜炎の可能性が高いです。

と早口で言われる。

猫伝染性腹膜炎だとしたら、熱が下がらなかったこともわかるし
貧血なのもうなづけます。
(この日の血液検査でさらなる貧血がわかってた)


・・・ぼんやりと、さっき、先生、「猫伝染性腹膜炎だったらお手上げ」
って言ったよね・・・と思う。

猫伝染性腹膜炎は自分の免疫が暴走して体を攻撃してしまうものだ・・と説明される。

炎症を起こしてるのでステロイドを打ちます。
そして暴走した免疫に対してもインターフェロンは有効なのでこれも。
そして吐き止めもね、と3本の注射をされた。

これ(猫伝染性腹膜炎)、ワクチンないですよね?

ありません。

予後は?・・・よくないよね?と言うと

発症したら100%亡くなります。

ときっぱりと言われた。

そうですか・・・とクロチ君をキャリーに入れる。


帰り際に、「あ。『伝染性』って言うくらいだから他の猫にうつる可能性は?」と訊くと

「ノーマ家の猫さんたちの密着度を考えると伝染ってる可能性はあります」と言われた。



伝染性の病気でなかったとしても重篤な病気ならば一人部屋にしてあげなければ
と思っていたから。
私が寝てる部屋にクロチ君を住まわせて、闘病生活に入ろう。


まさかこんな病名を聞くとは思っていなかったのでクロチ君の入ったキャリーを抱きかかえて
思いっきりめそめそして車に戻った。



夜。仕事から帰って、3時くらいまで「猫伝染性腹膜炎」でネットを徘徊する。
何か希望はないか、とすがるような思いで。

ところが書いてあるのは良くないことばかり。

そして思い出す。
そういえば、ずっと昔、すみれちゃんとれんげちゃんを保護したとき、保護して数日後、すみれちゃんがおなかがすっごく大きくなっていた。
これは噂の「腹水」では?と思い、猫伝染性腹膜炎、という病名をネットでみつけて、大慌てで病院に連れて行ったのだった。
結果はそうではなくて、ほっとしたのだけど(ただの食べ過ぎ。おなかがフードでぱんぱんだった)


猫伝染性腹膜炎で検索してわかったこと。

猫にふつうにあるコロナウイルスが何かのきっかけで凶暴なFIPウイルスに突然変異してしまい、そのウィルスを撃退するワクチンは存在しない。
その症状からウエットタイプとドライタイプに分けられる。
ウエットタイプは腹水、胸水、下痢、嘔吐、黄疸などの症状がみられる。
ドライタイプは神経症状(眼振、ふらつき、発作など)が出る。
この二つははっきりと分かれるのではなく、症状は混在することがよくある。
若年で発症することが多く、壮年期は少なく、老年期でまた発症率が上昇する。
免疫が低下する猫エイズウィルス、猫白血病ウィルスを保持してる猫、そして多頭飼いの猫に多く発症する。

猫伝染性腹膜炎という名前だけど腹膜炎を起こすわけではないらしい。
「腹膜炎」というより「血管炎」といった方が当たってるかも
多頭飼いでよく発生するので伝染性だと思われたが、伝染性については疑問視する意見もあるようだ。


そして総じて書かれてるのは「予後が非常に良くない」ということ。
「不治の病」とも。
by nomanyan | 2014-05-15 15:19 | 猫伝染性腹膜炎 | Comments(0)


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